速記は21世紀対応の超高速文字です。人が話す内容を全て、そのままの速度で書き取っていける、それが速記です。


コラム・その他

悲しい知らせ(2015/02/18)

 久しぶりに更新しなきゃと、関係先のサイトを巡っていたら、「裁判所速記官を守る会」のサイトを運営されていた石渡さんが亡くなられたという記事があって、びっくりしました。たしか正月、新年のメッセージが掲載されていたので「ああ、お元気で活躍されているんだ」とばかり思っていたもので、突然の訃報には驚きを禁じ得ません。
 私が初めて石渡さんにお会いしたのは「はやとくんフォーラム」の第1回目。もう随分前のことです。でも、それ以前にも、当時は「ニフティーサーブ」の掲示板でいろいろお話もしていたし、何しろああいうざっくばらんな方ですから、初対面という緊張感は全くなくて、まさに「大阪のおばちゃん(というと失礼ですね。お洒落で素敵な、そしておもしろいおばさんという意味で)」という感じで、とても親しみを持ったことを思い出します。
 実際にお会いしたのは2〜3回だったか4〜5回だったか、よく覚えていませんが、そんなに数は多くない。でも、ネットを通じて時々情報を交換したりしていましたし、ホームページやラジオ、その他でいろいろとご活躍の様子を見聞きもしていましたので、速記官の方の中では随分身近な方という気持ちでおりました。
 私より年齢は上でしたが、今の時代、平均寿命からするとまだまだ「若者」であったのに、こんなに早く行ってしまわれるとは。速記官問題でも、まだまだ牽引役になっていただかねばならなかったのに、本当に残念でなりません。いや、そういうことを抜きにしても、ぜひ一度、福島のおでん屋あたりで呑みながら、じっくりと速記談義をしたかったなぁと心から思います。
 「ホームページのアドレス変更したからリンク直しといてね」と前にお願いしたとき「またそのうちにね〜」というような返事をいただきましたが、その約束は果たされないまま旅立たれてしまいました。そんなに急がなくてもよかったのに……。心からご冥福をお祈りいたします。