速記官制度の現状(2015/06/07)
「裁判所速記官制度を守り、司法の充実・強化を求める会(略称「守る会」)より、現在の速記官制度の問題について非常にわかりやくまとめられた文書が発行されましたので、許可を得て、全面御紹介させていただきます。
平成9年、最高裁事務局がとち狂って始めた「速記官の新規養成停止」から、もう随分な期間がたちます。その間、裁判員制度が始まって裁判記録の重要性は高まっているはずなのに、専門家の養成をサボったままで、録音反訳や音声認識など、一体どの程度役に立っているのか?というような制度でここまで来ているわけです。多少なりとも「話し言葉の文字化」の大変さを知っている者として、プロ中のプロである速記官の立ち会う裁判が減少し続けているというのは恐ろしくて仕方ありません。
今後はほぼリアルタイムでの字幕表示などももっと求められる世の中になっていくのでしょうから、そろそろ馬鹿な方針は引っ込めて、「大事な基幹部分は自前で育てる」という、ごくごく真っ当な道に帰るほうがいいのではないかと思うのですが……。(以下の画像をクリックするとPDF形式で内容が表示されます)