速記は21世紀対応の超高速文字です。人が話す内容を全て、そのままの速度で書き取っていける、それが速記です。


速記が活躍する仕事

国会の速記者

 恐らく一般の方が一番よく目にする速記者は、国会の本会議や委員会で、会議場のほぼ中央に座ってペンを走らせている速記者でしょう。衆議院、参議院にはそれぞれ記録部があって、速記者が大勢仕事をしています。
 しかし、残念なことに、数年前に新規の速記者養成はストップしてしまい、現在、速記文字を使わない新しいシステム(音声認識や録音起こし)に順次移行することが試みられています。
 現在はまだ速記者の臨席も一部残っているし、会議録をつくり上げていく作業のほとんど全ては経験豊富な速記者が担当しているので表立った問題にはなっていませんが、今後は一体どうなっていくのか、心配でなりません。
 速記者が臨席しない記録調製の恐ろしさは臨席経験のある速記者でないとわからないのでしょうが、何億もかけて、そういった悪しき記録システムのほうにどんどん向かっているとは、何とも嘆かわしいことです。