速記は21世紀対応の超高速文字です。人が話す内容を全て、そのままの速度で書き取っていける、それが速記です。


速記の方式は1つ?

最新のV式

 V式は、元神戸市議会の速記者だった小谷征勝さんという方が考案された速記法で、発表年では一番新しいものとなっています。もっとも、それでも昭和50年ごろですから相当たっているわけですが、他の方式が明治、大正、昭和初期のものがほとんどですから、最新の速記法には違いありません。
 もちろん、他にもっと最近発表された方式もあるかとは思いますが、私の知っている限り、検定1級合格者を輩出している方式で最新のものはこのV式ということになります。
 特徴は、「同行同方向」ということで、例えば「ア」「カ」「サ」「タ」「ナ」「ハ」「マ」「ヤ」「ラ」「ワ」は全て同じ方向の文字になります。この規則性により、覚えやすいものになっているということです。
 もう1つの特徴は、このV式考案者の小谷さんは、現在も共練会等で実際に速記の指導をしていらっしゃるということです。方式考案者が直接指導してくれるわけですから、これは大きなメリットと言えるでしょう。
 また、現在市販されている速記のテキストで最も入手しやすいのがこのV式です。