速記は21世紀対応の超高速文字です。人が話す内容を全て、そのままの速度で書き取っていける、それが速記です。


速記の方式は1つ?

器械式の速記

 速記は、普通は紙にペンで記録していくという形になりますが、タイプライター様の器械を用いて記録していく器械式の速記もあります。
 代表格は、「ソクタイプ」というタイプライターを用いて紙に記号を印字していくもので、裁判所の速記官が使用してきたものです。以前は速記官の養成所があり、そこで教えていたのがこの方式だったわけです。残念ながら、現在は養成がストップしたままになっていますが、現在でも全国で200人以上の速記官が正確な裁判記録作成のために頑張ってくれています。
 なお、現在は官支給のタイプにかわって、アメリカ・ステノグラフ社製の高性能電子速記タイプ(Diamanteなど)が使用されています(自費で購入している)。これは、タイプライターにパソコンがくっついたようなもので、キー入力をもとに、それを普通の漢字仮名交じり文に一括変換できるようになっています。高性能タイプと速記官・OBなどの研究・努力の結晶で素晴らしいシステムが実現されているわけです。