その後、時代は一気に進んで1602年。日本では江戸幕府の始まりのころですが、ジョン・ウィリスという人が「速記術」を発表します。
何でも、これが「ステノグラフ」という言葉の始まりだということで、彼は「近代速記の父」とも呼ばれているとのことです。
ちなみに、「ステノグラフ」は英語で書けば「Stenograph」となります。また、「ショートハンド」という言い方もあります。
その後、この速記術をもとに、いろんな人が発展させていくわけですが、1837年にはアイザック・ピットマンという人が、より高速性を持ち、学習もしやすい方式として「ピットマン式」を発表します。
そして1888年には、アイルランドでロバート・グレッグという人が「グレッグ式」を発表します。この2つの方式は、現在でも英文速記では主流の方式となっています。
英語圏以外でも、例えば、ドイツやフランス、中国などでも、それぞれ速記法が発表されていきます。