速記は21世紀対応の超高速文字です。人が話す内容を全て、そのままの速度で書き取っていける、それが速記です。


速記の誕生から今日まで

アメリカでは16世紀

 その後、時代は一気に進んで1602年。日本では江戸幕府の始まりのころですが、ジョン・ウィリスという人が「速記術」を発表します。
 何でも、これが「ステノグラフ」という言葉の始まりだということで、彼は「近代速記の父」とも呼ばれているとのことです。
 ちなみに、「ステノグラフ」は英語で書けば「Stenograph」となります。また、「ショートハンド」という言い方もあります。 
 その後、この速記術をもとに、いろんな人が発展させていくわけですが、1837年にはアイザック・ピットマンという人が、より高速性を持ち、学習もしやすい方式として「ピットマン式」を発表します。
 そして1888年には、アイルランドでロバート・グレッグという人が「グレッグ式」を発表します。この2つの方式は、現在でも英文速記では主流の方式となっています。
 英語圏以外でも、例えば、ドイツやフランス、中国などでも、それぞれ速記法が発表されていきます。